インフルエンザとは何なのか?ウィルスの不思議

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私たちにとって、インフルエンザと言えば、冬に注意しなければならない重い風邪のようなもの。と、言う認識だと思います。しかし、何故インフルエンザは決まった時期に毎年襲ってくるのでしょうか?なんとなく漠然と認識しているインフルエンザの正体を調べてみます。

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インフルエンザが冬に流行するのは渡り鳥の影響?

インフルエンザ鳥の体内に宿るウィルスなのです。鳥は(基本的に)インフルエンザウィルスと共生するような構造になっています。それは私たちの体内に微生物がたくさん存在していて共生しているのと同じこと。

鳥と言っても様々な種類がありますが、カモやアヒルなどの足に水かきのある水鳥に宿るウィルスであることがわかっています。

インフルエンザと呼ばれる感染症は水鳥の体内にあるウィルスが起因しているというのが現在の定説です。

渡り鳥がちょうど日本に訪れる冬に、新しいウィルスを運んできます。そのため、インフルエンザは冬に流行るという説があります。

しかし、インフルエンザウィルスは実は常に日常に存在しています。それは風邪のウィルスと同じように、私たちの生活の中に存在しているのです。

風邪やインフルエンザが冬に猛威を振るうのはウィルスが活性しやすい条件が冬に揃うことが大きいと考えられます。

気温が20度以下で湿度が20%前後の環境がもっともウィルスが活発に作用することができます。夏の高温多湿の状況下ではウィルスは死滅してしまうのです。

インフルエンザはウィルスなので宿主が必要

ウィルスとはたんぱく質の殻とその内部に入っている核酸からできる単純な生命体であり、自分の力で栄養を作り出すことができません。

細菌というのは細胞があるので、細菌単体でも周りに栄養があれば増殖することができます。しかしウィルスは細菌よりずっと小さな個体で、細胞も無く、自己増殖ができません。でも核酸(簡単に言うとDNA、インフルエンザウィルスはRNA)は持っているので、宿主の身体の細胞の中で増殖することができるのです。つまり、ウィルスは次から次に増殖するための細胞を探して感染することでしか生き延びることができないのです。

インフルエンザウィルスはとても変異しやすいウィルスです。その一つの理由は、遺伝子はRNAでできているから。RNAはDNAより単純な構造で、変異が容易だという説があります。

インフルエンザは動物から動物に感染していた

インフルエンザは鳥から鳥に長く感染し続けていたようです。それは太古の昔から繰り返され、鳥は体内にインフルエンザウィルスを宿すことができるようになったのでしょう。

生命体は増殖するために進化します。これは人間も同じですが、環境に適応し、増える場所を探し、その新しい環境にさらに適応していくことで増えることができます。

インフルエンザウィルスは鳥からほかの哺乳類に宿主を探しました。鳥に宿っていたウィルスは直接人間に感染する性質は無かったのですが、豚に宿ることができるように変異したインフルエンザウィルスは人間に寄生しやすい構造に変化しました。豚は家畜として人間ととても近いところで生きる生物であるため、人間に感染しやすいウィルスが出来上がっていったのです。

インフルエンザは3タイプ

インフルエンザはABCの3つのタイプ亜型と言われるものがあります。

このタイプ分けはインフルエンザウィルスの表面にあるたんぱく質の突起の構造で分けられます。ウィルス表面のたんぱく質の突起が、宿主の体内に入り込んだ時に増殖できるかどうか?の決め手になるのです。

A型のインフルエンザウィルスは表面のたんぱく質が2種類あります。それらの組み合わせが様々に変わります。二種類のたんぱく質が複雑に変化し、形成を変えていきます。それを亜型といいます。

B型のインフルエンザはタンパク質が1種類でできます。そして変異が少ない種類です。亜型があまりできない、つまり新型のウィルスになりにくいと考えると良いかもしれません。

ちなみにあまり話題にならないC型のインフルエンザ。その理由は、C型はあまりたんぱく質の構造が変化しないため亜型ができず、さらに、一度感染したら人間の体内の免疫もとても長く持続する性質のインフルエンザであるため、脅威が少ないからです。またB型も変異が少ないためあまり不安視されません。また、罹患しても症状が比較的穏やかなのです。

逆に言えば、複雑なたんぱく質の構造をどんどん変化させ、さらに症状が重いA型の特徴こそインフルエンザの恐れられる特徴なのです。

鳥インフルエンザが恐れられる理由

鳥の体内で共存しているはずのインフルエンザ。だけど、鳥インフルエンザの発生が大変な騒ぎになっています。

インフルエンザの中でもA型は変異しやすく、様々な哺乳類に感染することが考えられます。そのA型の中の亜型分類でH5N1という種類が鳥にもとても重い症状を発症させ重篤で致死率が高い強毒を持っています。これを高病原性鳥インフルエンザウィルスと言います。

今現在、この鳥インフルエンザが人から人に感染することは無いと言われています。しかし、A型のインフルエンザウィルスはどんどん変異します。未だかつて、人類が感染したことのない、とても毒性の強いH5N1が人間同士で感染する亜型となった時、その重篤な症状が大変な猛威を振るうことが恐れられています。

爆発的に感染者が増えることをパンデミックと言います。H5N1は人類がまだ感染経験が無いことから、鳥インフルエンザが人から人に感染できるような変異を遂げてしまった時に、全く免疫が無い人類にパンデミックが起こることが想定されます。そのため、鳥インフルエンザの発生に対し、人間はとてもナーバスになっているのです。

まとめ

筆者は人生において何度かインフルエンザに罹ったことがありますが、何故かインフルエンザは二年続けてかかることはありません。一般的なインフルエンザに対しては、人はすでにある程度の抵抗力を身に着けていると言います。そのため、空気感染(くしゃみや咳で唾液感染)するにもかかわらず、インフルエンザウィルスに家族全員が罹患することは稀です。つまり通常のインフルエンザであればパンデミックは起こらないのです。

身体の弱くなった高齢者は、インフルエンザの高熱により肺炎などをおこしてしまいますが、身体が健康であれば、一般的なインフルエンザは静養することで治ります。インフルエンザをあまり恐れるより、しっかり免疫力の高い身体を作ることが大切かもしれませんね。

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