ワクチンは効果があるのか?ワクチンの歴史と様々な解釈(天然痘の場合)

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ワクチン接種の是非は様々な意見があり、賛否両論。医療従事者でありながらワクチンに反対する人もいれば、ワクチンを危険視するのは愚かである!という意見も多数です。

そこで、二日に分け、ワクチンに対する様々な見解をご紹介します。まず、今日は、ワクチンを生み出した天然痘とワクチンの歴史をご紹介します。

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ワクチンの歴史を作った天然痘

ワクチンといえば、天然痘の撲滅という大きな功績をご存知だと思います。天然痘を撲滅させたワクチンはとても古くから考えだされていました。

天然痘

天然痘と人間の歴史は古く、最も古い記録は紀元前1350年にさかのぼります。紀元前1100年ごろに亡くなったエジプト王朝のラムセス5世のミイラからは、天然痘の痘痕が確認されています。

天然痘がどのようにして発生し、どうやって人間に感染するようになったのかは不明ですが、人間にとってとても脅威である伝染病であり、多くの人の命を奪ってきたものであることは間違いのない事実です。

ヨーロッパでは165年から15年間ローマ帝国を天然痘が襲ったのではないか?と言われています。その時の天然痘による死者は少なく見ても350万人。当時の人口を考えると大変な死者です。12世紀の十字軍の遠征によってヨーロッパに持ち込まれてからは、ヨーロッパでも一般の人も多く罹患するようになってしまいました。

日本に天然痘が持ち込まれたのは、6世紀半ば頃だと考えられているようです。

天然痘のワクチンの原型は紀元前1000年ごろ!

天然痘のワクチンが近代医学で確立されたのは18世紀にイギリスのエドワード・ジェンナーにより人類初のワクチンが作られました。

しかし、天然痘が免疫性を持つことで回避できることは紀元前1000年ごろにインド人痘法により実践されていたようです。天然痘患者の膿を健康な人に摂取し、軽度の発症をおこさせて免疫を得る方法です。この方法はエドワード・ジェンナーがワクチンを開発するまでイギリス、アメリカでも予防のために活用されていたようです。

天然痘は人類が撲滅した唯一の伝染病

天然痘は、世界中で予防接種が、種痘が行われ、1980年5月8日にWHOは天然痘撲滅宣言をしました。現在自然界には天然痘ウイルスは存在していないとされています。人間が人間に感染する感染症で根絶に成功した唯一の例なのです。

天然痘ウイルスは保存されている

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)ロシア国立ウイルス学・生物工学研究センター(VECTOR)の厳重な施設の中には、天然痘の株が保有されています。それ以外の研究施設の天然痘ウイルスはWHOの決定ですべて破棄することで合意がなされました。

天然痘が撲滅された偉業の陰にある問題

さて、地上から天然痘が消え、安心して暮らすことができるようになりました。今、私たちが天然痘を恐れる必要は無いのです。

ところが、先にも述べたように、天然痘の株は保存されています。WHOは世界に二か所残ったCDCとVECTORの天然痘株の処分も決定しましたが、アメリカが反対し、先延ばしされています。何故、処分しないのでしょう?

生物兵器として使われる危険性

根絶された天然痘は、誰も予防接種をしていません。そして今現在、天然痘に対する抗体を持っている人はほとんどいないのです。その世界に、万が一、どこかの国が天然痘のウイルスを隠し持ち、生物兵器として使用した場合、あっという間にパンデミックが起こると考えられるのです。

実際に、日本でも2001年同時多発テロ後、天然痘ワクチンの備蓄が始まり、自衛隊に投与されていると言われています。

世界の中には複数国が天然痘を使った化学兵器を持つ可能性があると言われていますが、実態は定かになっていません。

天然痘と類似ウイルスの発生の危険

インフルエンザのウイルスで紹介したように、違う生物を宿主にしていたウイルスが変異を遂げて、また人間が感染する可能性も否定できません。

実際に1950年にオーストラリア野ウサギを駆逐するために使われたウイルスは天然痘の類似したものであったと言われています。そのような人為的に散布されたウイルスが、形を変えてまた人間の脅威になる可能性もあるのです。

想定外の天然痘による新たな脅威が発生した時に、薬やワクチンを造りだす可能性を考慮し、根絶することができた天然痘のウイルス株を、あえて保存しておく必要があるのです。

まとめ

人類を天然痘の恐怖から救ってくれたワクチンの発明により、今現在、天然痘で苦しんでいる人はいません。本当に素晴らしいことです。

しかし、そのために生まれた新たなる脅威があることがご理解いただけたでしょうか?身体に抗体を持たないということは、簡単にパンデミックが起こってしまうのです。

さて、ワクチンは天然痘だけで考えることはできません。明日は引き続き、ワクチン事情をご紹介します。

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