ワクチンは効果があるのか?ワクチンの歴史と様々な解釈(インフルエンザの場合)

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昨日は天然痘との闘いからワクチンが生まれ人類が天然痘を撲滅させた歴史をご紹介させていただきました。

致死率の高い、恐ろしい伝染病のワクチンは絶対的な必要性を誰もが感じると思います。しかし、毎年予防接種が呼び掛けられるインフルエンザは、予防接種の必要があるのでしょうか?今日は、何かと話題のインフルエンザワクチンの国内事情をご紹介します。

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日本はインフルエンザ予防接種が後退している国

日本では、過去にはインフルエンザの予防接種は集団接種していたころもありました。

1976年の予防接種法改正により集団予防接種が行われました。確かに、筆者は子供のころ、学校で予防接種を受けていた記憶があります。しかし、1994年の予防接種法改正でインフルエンザの予防接種は対象疾患から削除され、現在では任意接種となっています。

筆者を例にすると、任意接種となっているインフルエンザのワクチンを接種したことがありません。筆者の家族の中でも考え方はまちまちで、高齢である筆者の父はワクチンを受けますが、母はワクチンを受けたことが無いです。また、筆者は娘にも幼いころからインフルエンザワクチンは摂取させたことがありません。我が家の場合、4人家族の中で一人しか接種していないのでワクチン接種率は25%です。

インフルエンザの予防接種をどれくらいの人が受けているのか?すっきりとわかる統計が出てきませんが、日本公衆衛生雑誌 2014による調べが最も統計として信ぴょう性がありそうなのでご紹介します。

2010年 13歳未満       接種率推定   59.2%

一般(13歳~65歳)接種率推定   28.6%

高齢者(65歳以上)  接種率推定 58.5%

全体接種率推定 38.6%

 2000年の全体接種率推定が7.3%だったので、10年間の経過でかなり接種率が上がっています。接種率が上がっている大きな要因は高齢者へのワクチン接種には自治体からの助成金が出ること、そして2009年の新型インフルエンザの流行により一般の人もワクチンを受ける人がやや増えたことが影響していると思われます。

何故、日本はインフルエンザの集団予防接種をやめたのか

1979年群馬県の前橋市インフルエンザワクチンにより児童に痙攣が起こる事故が発生しました。元々、前橋市医師会ではインフルエンザワクチンの集団予防接種に懐疑的であったこともあり、前橋市では集団接種を中止しました。しかし、他の自治外では集団予防接種は継続されました。

その後、前橋市を含めた5つの市の小中学校全体で75,000人を対象に6年間にわたる疫学調査が行われました。これを前橋レポートと言います。

その結果、インフルエンザワクチン接種は受けても受けなくても罹患率が変わらないことが証明されたのです。

その結果を受け、全国でインフルエンザワクチンの中止を訴える市民運動がおこり、1994年に法案が改定されたのです。

2009年の新型インフルエンザ問題

今から8年前、世界中で新型インフルエンザが大流行しました。この新型インフルエンザは豚から人間に感染した経緯があり、今までのインフルエンザと違うA型の亜型でした。メキシコで発生した当初、「メキシコにおいて大変な死亡率」と報道されたことで、WHOもCDCもかなり厳戒態勢を取りました。

この時、日本では予防接種がずっと下火になっていたため、インフルエンザのワクチンの在庫が少なく、ワクチンが足りない!と、マスコミでもとても騒がれました。

今では、マスクをして歩くのが当たり前になりましたが、この新型インフルエンザの大流行がマスク常備のきっかけになったことを思い出しませんか?

この2009年の新型インフルエンザで死亡した人は、日本では203人と発表されています。しかし、基礎疾患(持病)や、本当に新型インフルエンザが原因だったのか特定ができない事例も含まれています。

世界的に見ても、結果的には季節性の一般的なインフルエンザとあまり変わらないものとされ、日本でも2009年6月からは季節性インフルエンザと同等の扱いに変わっています。

インフルエンザによる死亡率の変遷

日本ではインフルエンザが原因で亡くなる人は、年間で100名程度の年もあれば1500名を超える年もあります。かなり調べましたが、ワクチンの接種による死亡率の低下があるのかどうか?という統計はでてきませんでした。

罹患率については、先にご紹介した前橋レポートにあるように、ワクチン接種の有無では差異が無いことが現在の認識です。

1900年ごろからの推移をみると、世界的にインフルエンザによる死亡率は急激に下がっています。

出典:Gigazine 

この表は、世界の「死因別死亡者数」を現わしたものの中の「インフルエンザ」の表です。折れ線グラフが突き抜けて突出しているところはスペイン風邪が流行した時です。スペイン風邪によりインフルエンザワクチンの必要性が重んじられ、年々世界に浸透していき、インフルエンザによる死亡者数が激減した。と、考えることができます。(と、説明しているサイトは多いです)

が、しかし、違う考え方もできるのです。(ここが統計の難しいところ

インフルエンザワクチンの他に、人類の食生活医療技術インフラ急激に変わっています。そして、何より、先進国では寿命がどんどん延びています。100年昔の生活状況と現在の生活状況、衛生環境が全く違うので、比較するのは非常に難しい統計であることは念頭にいれておくべきです。

その一つの例として加味するべきが、2009年の新型インフルエンザの死者数です。完全に新型でワクチンが無かったにも関わらず、インフルエンザによる死者が増えていないのです。このグラフを見れば一目瞭然です。

まとめ

インフルエンザウイルスは、湿度を高くし、気温を上げれば死滅します。冬場の過ごし方の工夫で、かなり感染を防ぐことができます。インフルエンザワクチンの効き目の有無がはっきりしないので、今現在、筆者が推奨できるのは、科学的に証明されている、物理的対策(湿度と気温)です。

もちろんワクチンで予防するのも一つの防衛手段。何が良いのか?筆者にはまだわかりません。

ワクチンについて、無難に二日でまとめようと思いましたが・・・・思い切って、次回は世論の賛否両論をご紹介します。かなり極端な見解もありますが、是非次回のブログも読んでみてください。

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