傷の手当の新常識 モイストヒーリング

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筆者は昨夜、包丁で指を切ってしまいかなり出血しました。救急箱の中を見ると、消毒薬や絆創膏が入っており、治療しようと思いましたが・・・「あれ?消毒薬を使うと良くないって聞いたことがあるぞ?」と思い直しました。

みなさんも、傷の手当てに消毒薬を使わないほうが良いという話を聞いたことがありませんか?昔は家庭に必ずあった「赤チン」も全く見なくなりましたね。悪化して、化膿してしまったら厄介な切り傷や擦り傷。傷ができてしまったときの家庭でも正しい治療方法を知り早く治すことができるようにしましょう。

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赤チンが無くなった理由

どこの家庭にもあった「赤チン」が消えてしまったのは、いったいいつのことだろう?と思い返しても解らないのですが、薬局での赤チンの販売数は激減しています。それは国内で赤チンを製造していないからなのです。

赤チンの正式名称はメルブロミンと言い殺菌剤。メルブロミンは有機水銀二ナトリウム塩化合物です。通称の赤チンは「赤いヨードチンキ」の意味で正式な商品名はマーキュロクロム液

正式名称で解るように赤チンには水銀が含まれています。赤チンに含まれている水銀が人体に害があるとは発表されていません。しかし、赤チンの製造過程で水銀が発生することがから、日本では1973年に製造が中止されました。

現在でも赤チンを求める消費者は多いようで、国内でわずかに流通している赤チンは海外で製造されたものを輸入したものです。

傷の消毒が否定される理由

けがをしたときに、傷口を消毒したほうが雑菌から傷口を守り化膿を防ぐのではないだろうか?と感じますよね。ところが最近の常識は違います。大きな原因は「人間の自己治癒力」が西洋医学でも重視されるようになったことが大きいのではないかと思われます。

消毒薬は悪い菌を抹消してくれますが、それと同時に傷を治癒する細胞も破壊することが分かったのです。さらに雑菌というのは傷を負った箇所にだけ存在するわけではなく、いたるところに無数にあるものです。傷口の菌だけ殺菌してもさほど意味がないことが考えられるのです。

正しい傷の治療

家庭で治療できる程度の傷であれば、新しい常識を知り、しっかり治療しましょう。ただし、あまりにも深い傷はすぐに病院に行きましょうね。

傷口は水で洗う

傷口は消毒薬を使わずに水道水で洗い、できるだけ異物を取り除きます。

絆創膏は傷を乾燥させない、気密性の高いものを使いましょう。

現在医療現場では、従来の乾燥させる絆創膏から変わり傷をラップのような気密性の高いものが塞ぎ、傷の乾燥を防ぐようになりました。手術の跡の傷口でも、従来のガーゼなどを使わずに大きなフィルムのようなドレッシング剤を使います。家庭用の絆創膏も今は保湿できるものがドラッグストアで販売されているので、商品を良く見て購入すると良いでしょう。

ドレッシング剤(絆創膏)は毎日交換

傷の様子を見ることも含めて、絆創膏を毎日取り換えましょう。従来は傷が乾燥するものと考えられていたので、絆創膏を毎日取り換えると傷が開いてしまうと考えられましたが、現在は傷を瘡蓋で塞ぐという概念を捨てる必要がありあす。傷口は湿っぽいものじくじくした状態の方が治りは良く傷の跡が残らないものと考えるようにしてください。

モイストヒーリング

このように、昔と違い傷を消毒して乾燥させる(ドライヒーリング)のではなく、傷口から出る滲出液乾燥させずに治療することをモイストヒーリングと言います。

モイストヒーリングは滲出液を傷口の中に残し、滲出液が持つ作用で皮膚の再生を促す考え方です。

モイストヒーリングで治療する際に気を付けて欲しいのが、家庭にある「クリーム」を使わないようにすることです。クリームの中には界面活性剤が含まれているものがあります。界面活性剤は水と油を混ざりやすくする性質を持つのですが、合成界面活性剤タンパク質を破壊する働きがあり傷や人体に悪影響があります。傷口を潤わせておくために何か塗布する場合はドラッグストアで販売しているモイストヒーリングの専用剤、もしくはワセリンなどを使用するようにしましょう。

まとめ

家庭の救急箱には、まだ消毒薬や古いタイプの絆創膏、ガーゼが入っていると思います。筆者の自宅の救急箱も昔ながらの状態です。

ケガをしたときに慌てて自宅の古い救急用具で治療すると、傷の治りが悪く跡が残ってしまうので、新しい傷の治療用品に買い替え、正しい治療を学んでおくと良いですね。

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