佐藤さんと鈴木さんが多い理由

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筆者の知り合いにも、ご近所にも佐藤さん鈴木さんもとても多いです。日本の苗字ランキングでも「佐藤」さんは1位最も多い苗字。その他、伊藤、加藤、斎藤と言う「藤」の付く苗字がベスト20にランクインしています。「藤」が付く苗字は藤原家の末裔と言いますが、それにしてもずいぶんと多い!

ちなみに、2位は鈴木さん。この二つの苗字がとても多い理由をご紹介します。

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 「藤」の付く苗字は藤原氏の末裔?

基本的には、佐藤という苗字は藤原氏の末裔です。

1000年も昔に栄華の頂点にあった藤原氏の末裔の「○藤」さんは、基本的に藤原氏の末裔であることが多いそうです。

平安時代に藤原一族が朝廷の要職を席巻したため、藤原とは別の名字を名乗る必要がでてきたのですが、藤原氏の一族であることは示したいということで「○藤」を名乗ったのだと言われています。

ちなみに○の部分は佐渡、佐野なら「佐藤伊勢なら「伊藤といった具合に主に地名に由来しています。

また職業に由来する場合もあり、朝廷の職位である「佐(すけ)」をつとめていた藤原氏が名乗った場合も「佐藤」になり、これが混ざったことで「佐藤」が一番多くなっているのだと言われています。

藤原氏の直系の子孫の苗字は藤原さんではない!

平安時代に藤原家の一族が朝廷の要職を席巻しました。藤原氏は奈良時代、平安時代に婚姻関係により天皇家とのつながりを強め、権力をどんどん持ち、貴族の頂点にありました。平安時代は藤原道真頼道により、権力はさらに強まり栄華の頂点を極めます。

この藤原道真をはじめとする、藤原家の直系の子孫は、実は苗字が変わって現在に残っています。歴史の説明は省きますが、歴史の教科書で習った平安時代の藤原家の直系の一族は、時代が変わってもずっと摂政や関白の座を務めました。

藤原家はその名が歴史の教科書から消えた武士の台頭後も世襲で摂政を務めるように変わっていきます。しかし、必ずしも男子が都合よく生まれるものでもなく、世襲ができない場合は親族の中から後継ぎを送り出しました。そのシステムを残すために、男子兄弟が複数存在した時に、それぞれ分家して家を持ちました。その邸宅の地名や呼称が、藤原氏直系一族の苗字となっていったのです。

その呼称が苗字に変わったものが、近衛家・鷹司家・九条家・一条家・二条家という苗字で存続しています。この五つの家系は「五摂家」と呼ばれていました。

鈴木さんは全国2位の苗字

日本の苗字ランキングで2位は鈴木さんですが、鈴木さんが多い理由は武家の繁栄に関係します。

鈴木さんは信仰から生まれた苗字!?

「鈴木」はもともと「すすき」と呼ばれました。秋に稲を収穫し、田に積んでおくあり様を現わした言葉です。

古代より、山のように積んだ稲の中に、一本の棒や竹を立てる習慣がありました。その木から神が降りてきて、寝ている稲穂に稲魂を植えると言われており、それが「すすき」と呼ばれ、後に稲穂を摘んだものも「すすき」と言うようになりました。古代には稲穂を積んだありさまを「穂積ともいいました。

島根県松江市八雲町熊野にある熊野大社の神官は、古代豪族物部氏の同属の穂積氏でした。彼らは中世に「穂積」が主に「すすき」と呼ばれるようになると「鈴木」を苗字にしました。

この穂積氏は山伏として日本各地に熊野大社を広めます。熊野大社の分社をまつるようになった武士は、自分の苗字を鈴木に改めました。そして支配下の農民に自分と同じ苗字を与えたのです。

今日「鈴木」の苗字を持つ大部分は中世に熊野信仰を持った者の子孫であることが多いと考えられるのです。

鈴木さんは徳川家の家臣

また、武家であった鈴木家は、徳川家の家臣として仕え、徳川家の家臣で一番多い苗字も鈴木であったそうです。

徳川家が繁栄し、長く統治していた江戸時代に、鈴木家はどんどん数を増やしました。

明治維新後に苗字を持った人も「佐藤」「鈴木」を選んだ

明治維新直後、明治3年(1870年)の平民苗字許可令、明治8年(1875年)の平民苗字必称義務令により、国民はみな公的に名字を持つことになりました。

江戸時代にも苗字のようなものは存在していたのですが、使う必要が無かったので、苗字を持たない庶民もたくさんいました。

国民が苗字を持たなくてはならなくなった時、佐藤、鈴木といった、今現在とても多い苗字が選ばれやすかったことも、佐藤さんと鈴木さんが多い理由の一つです。

まとめ

全国で一番多い佐藤さんは、藤原家にちなんだ苗字、二番目に多い鈴木さんは徳川家の家臣の苗字。どちらの苗字も日本の歴史に大きく影響を及ぼした人たちの影響があります。

ちなみに、苗字許可令の時に「徳川」はあまり選ばれませんでした。長く統治していた徳川家の苗字を選ぶのは恐れ多かったと、言われています。

自分の苗字のルーツを調べると、自分の先祖が歴史の中で何らかの役割を担っていることがわかり、とても面白いですね。

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