お墓は高い!散骨するなら今です!!日本の法律における散骨事情

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本日のタイトルは、あえて死者の魂を愚弄するような表現にしてしまいましたが、私たちを大きく悩ませる「お墓」「遺骨」の問題を是非みなさんに考えていただきたいと思い、日本の散骨の現状をお伝えしたいと言う筆者の想いです。

日本は少子化が進み、これから墓を守る人たちが居なくなります。そして、先祖の供養に多大な費用を負担しなくてはならない私たちの子孫のことも真剣に考えなくてはなりません。

ちなみに、筆者は娘が一人おります。その娘が結婚するのかどうかはわかりませんし、子供を産むかどうかもわかりません。

筆者の親族の中でも子供が少なく、誰が墓を維持していくのか?と、言う未来に対する不安があります。筆者にとっては我が子の行く末、そして、その先の子孫の負担を案じる問題でもあります。そのため、筆者は自分の遺骨、また、場合によっては筆者の先祖の遺骨を今後どうしていくべきか?と悩むことがあるのです。

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散骨に対する日本の法律

結論を先に述べると、現状の日本の法律では、基本的に散骨はほぼ自由です。日本の法律は散骨というものを想定していません。そのため、散骨を取り締まる法律が無いのです。

ちなみに、散骨と遺骨の遺棄は大きく違います。ここは要注意!散骨は骨を細かく粉末状に砕いたものです。骨の形が残っているものは遺骨になります。

火葬の終わった遺骨を、骨壺から出し、そのまま庭に埋めるのは違法です!しかし、遺骨を粉末にして庭に撒くのは違法ではないのです。

散骨が増え、問題視されている地域もある

散骨がスタンダートになっていく中で、問題も発生しています。国の法律で規定はなくても、自治体として散骨業者に対する条例を作っている市町村は複数あります。その一部をご紹介します。

海への散骨に悩む熱海

日本で海に散骨するなら、「熱海」というブランド力が散骨業者の間で浸透し、熱海近郊に散骨するビジネスがとても盛況だったようです。ところが、熱海市は風評被害を懸念し、ガイドラインを制定しました。強制力は無いものの、このガイドラインに従わない業者は熱海市での散骨を大幅に制限されるそうです。

しかし、個人に対するガイドラインは制定されていません。

樹木葬を打ち出した北海道長沼町

日本で初めて散骨禁止条例ができたのは、北海道の長沼町です。町で樹木葬のサービスを開始したところ、地元住民から苦情が上がり、禁止条例ができました。

このケースは、NPO法人が散骨用の山林を公園にし、区画を分譲して永代使用料として52万5千円、年間の管理費12,600円の費用がかかる自然葬。金額を見る限り、墓地と変わらないものです。

また、この散骨場が近隣の農家や農地から数百メートルしか離れていないという立地条件であったため、長沼町の住民にとって風評の不安をあおるものであったのが大きな原因と考えられます。

北海道長沼町は稲作や農業の盛んな地域です。長沼の農業へのブランド力が散骨により低下することは大きな問題となると町民が考えたと思われます。

ビジネス化された散骨のトラブル

結局は、散骨ビジネスで「地名」を謳い、大々的に宣伝することは、地元民にとっては大きな迷惑です。海に散骨する場合でも、沖に船を出して散骨する業者はあまり問題になっていません

散骨を業者に依頼しても、その地元の人たちに問題視されてしまうのであれば、故人の魂も浮かばれないですね。散骨業者に依頼するときは、どのような散骨をするのか?という内容をしっかり吟味する必要があります。

個人の散骨に対して条例のある市町村

散骨に対する条例は基本的に業者に対するものばかりですが、個人の散骨に対する条例がある市町村もあります。

現状、二つの自治体です。

北海道長沼町・埼玉県秩父市

この二つの自治体では、個人の散骨に対しても条例を設けているので、散骨は禁止されています。

国が散骨を禁止しない理由

さて、トラブルも多いのになぜ国は散骨を禁止する法律を作らないのでしょう?簡単に説明すると、誰もが墓を持つことができるわけでは無いからです。お墓の価格は地域によって様々ですが、土地と墓石を合わせると100万円から200万円が平均的な相場です。

散骨を法律で禁止してしまった場合、遺骨を引き取れなくなる人が多発する可能性を国は案じているのかもしれませんね。

個人が散骨をする場合の最低限のルール

今現在、個人による散骨が刑法第190条「遺骨遺棄罪」に該当するという判例はありません。先にも述べたように、それは骨を粉砕しパウダー状にした場合であることが絶対条件です。「骨」と認識できるものは遺骨遺棄罪が適用されます。

念のため、自分で先祖の骨を散骨したいと思う方のために最低限のルールをご紹介します。

  • 絶対に骨とはわからない状態までパウダー状に粉砕すること
  • 私有地、他人の土地に散布しないこと
  • 環境や地域性に配慮すること

ある意味、人の配慮として当たり前の範囲のことですが、法律上の問題と条例をこれ以上厳しくしなくて済むように、散骨する人それぞれが節度を重んじることが大切です。

また、散骨する人の気持ちと周りから見る散骨への想いは違うことも配慮すべきです。

  • 人前で骨壺から散骨する
  • 人前で喪服を着て散骨する
  • 海水浴場で散骨する

このような行為が問題になっていることがあります。他者に不安や不快感を与えないことを考えることができなければ、個人による散骨はできません。

まとめ

筆者の私見ですが、広い世界の中では、自然葬を重んじる宗教は多く、人の肉体も自然に返り、ほかの生き物の生きる源になることのほうが、生命として自然なのではないか?と考えています。

もちろん、お墓を大切にし、先祖をしっかり供養することも素晴らしい思想であり、重んじられるべき信仰だと思います。

ただ、子供がいない、子供が少ないという多くの人にとって、より自由な選択肢を持つ必要がある時代になっていることは避けられない事実。散骨という人の終わり方も、より自然に浸透し、日本人だからこそ可能な思いやりのルールが根付くことが理想なのではないか?と感じます。

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