秋の味覚サンマ!今年も不漁の見込み

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秋の味覚で何が一番好きですか?という調査で、男女ともに1位を獲得しているのがサンマ。生のサンマを焼いて大根おろしをたっぷり用意して食べるごはんは、秋の味覚の醍醐味です。

昨年、サンマの漁獲高が激減したことが大きなニュースになりましたが、今年もさらに漁獲量が減る見込みです。日本人の秋の食卓に欠かせないサンマ。これから、サンマは高くなり、私たちの食卓から消えてしまうのでしょうか?

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2017年もサンマが不漁と予想されている理由

サンマ漁は7月に解禁となりますが、8月の水揚げ量も昨年に比べてさらに減り、「今までにない不漁」と言われています。

サンマ漁が解禁になる7月直前に、調査が行われました。

 北海道立総合研究機構水産研究本部の釧路水産試験場(北海道釧路市)は3日、2017年のサンマの漁海況見通しを発表した。6月下旬に実施した漁獲調査の結果は前年を下回った。不漁だった16年秋同様、水揚げの回復は「期待しづらい」(同試験場)との声が強まっている。

6月20~29日に道東から三陸沖にかけてサンマの分布を調べた。調査船による漁獲量は14匹と前年の5分の1以下。道東沖の海水温はサンマの漁場ができやすいセ氏13度前後になると予想しているが、資源そのものが減っているという。

日本経済新聞

水産資源として調査研究が続けられていますが、サンマ自体が日本近海から数が激減しているのです。

サンマは北太平洋のどこにでもいる魚です。そして冷たい水を好む魚でセ氏12~15度くらいの水温の海流にいます。夏の温かい時期は、北海道の東に移り、小さなエビやオキアミを食べて育ちます。8月から寒流の千島海流(親潮)に乗って、南下をはじめ、東北や関東でも水揚げされるようになります。

ところが、千島海流は寒流で水温が低いためサンマに好まれましたが、この千島海流が北海道に接近しなくなり、北海道東沖に温かい海水が停滞してしまうようになったのです。そのため、夏にサンマが千島海流に乗って日本近郊に寄って来てくれないのです。

公海での乱獲

海流の流れの変化とともに、公海におけるアジア各国のサンマの乱獲も原因と言われています。

元々、サンマをあまり好んで食べなかった中国や台湾もサンマが好まれるようになり、どんどん公海でサンマ漁を行うようになりました。ちなみに、中国ではこの5年間で水揚げ量が30倍も増えています。中国の人口は14億人ちかいので、中国人がみんなサンマ好きになると、サンマの売れ行きはとてつもない量になるわけです。

中国のスーパーでは、どんどん魚介類が好まれるようになり、サンマも大人気。北京市内のスーパーでは冷凍のサンマも毎日ほぼ売り切れになるそうです。

サンマは北太平洋にいる魚であるため、アジア諸国の漁船は太平洋の公海でサンマ漁を行います日本のサンマ漁は沿岸漁業。そのため、日本の沿岸に近づく前に、サンマが取られてしまっているという考えもあるようです。

漁業の在り方の問題

それでは、日本も負けずに遠洋漁業でサンマ漁を行えば良いのでは?と、思いますが・・・。実は、日本の遠洋漁業の担い手は激減しています。高齢化が進み、後継者難の問題を抱え、今では遠洋漁業のピーク時の10分の1の漁獲量なのです。このような日本の遠洋漁業の現状を考えると、サンマ漁を遠洋漁業で行うことはかなり難しいと考えられます。

逆に、中国や台湾は漁船の大型化や性能向上が進み、長期間にわたる公海での漁に対しても積極的です。

まとめ

楽しみな秋の味覚であるサンマは、今年も高値で取引されることになりそうです。また、身の小さなサンマが多くなり、少し寂しい気持ちになるかもしれません。

サンマに限らず、日本の漁業が大きく変化しなくてはならない時期が来ていると言われています。気候の変化、海流の変化、そして海外の食生活の変化など、多くの要素が絡み合い、日本の伝統的な魚を食べる食文化が脅かされているわけです。

私たち消費者も他人事のように考えず、自国の食文化を守るために何ができるのか、考える必要がありそうです。

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