ニートに朗報?ベーシックインカムという制度を知ろう!

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ベーシックインカムという言葉を聞いたことがあると思います。

すでに世界中のいくつかの国では試験的な導入が始まっています。堀江貴文が頻繁に「ベーシックインカムを導入したほうが良い」と言っているのを聞いたことがある人もいると思います。

今、話題の希望の党が掲げる政策の一つに「ベーシックインカムの導入」があるらしいとのこと。「ベーシックインカムってどんな制度?」「財源はどうするの?」ということが全く分からない人も多いと思うので、むちゃくちゃざっくり説明しようと思います。

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国民全員に同じ金額のお金を支給する制度

ベーシックインカムとは「年齢や性別を問わず全ての国民に、無条件で、ある一定の現金を一律(同じ金額)で定期的に付与する仕組み」です。

その代わり、社会保障制度が全く変わると考えたほうが良いです。年金や生活保護は廃止です。すべての人が同じ条件で国からお金を支給される制度です。

ベーシックインカムで国民一人当たりに8万円が支給されると仮定します。

赤ちゃんも8万円支給されます。病気で働けない人も8万円支給されます。高齢者も8万円働きたくないニートも、働いている人も、会社経営者も、全員に同じ8万円が支給されるというのが基本概念です。

ベーシックインカムの理想的な例

ベーシックインカム導入のとても魅力的な部分をご紹介します。

少子化問題の解決

赤ちゃんが生まれて、母親は働けない。夫の給料だけではなかなか生活が大変。子供は1人しか育てられないなぁ。と、考える人は多いはず。

しかし、ベーシックインカムでは、夫婦にすでに8万円×2=16万円が支給されています。子供が生まれたら、家族で24万円支給されます。家族が増えれば増えるほど、その世帯の収入が増えるのです。

教育費の不安解消

夫婦で働きながら、高校生と大学生の子供がいたとします。すでにこの世帯は32万円の収入が保証されています。

大学生はお金がかかりますよね。

その時、夫が病気で寝たきりになり、所得が減ったとしても、基本的に毎月32万円の収入があるわけですから、子供が学業を諦める必要が無くなります。妻も仕事をやめて夫の看病をしたとしても、大学生は8万円を支給されているわけですから、足りない分をバイトで補えば、普通に暮らし、大学に通うことができるでしょう。

ベーシックインカムの問題点

良いこと尽くめではありません。問題点も多いため、まだまだ各国は試験的導入で様子を見ているのです。

年金生活者は所得が下がる

これは、今現在の年金(厚生年金)の受給者で考えた場合、年金が廃止になり、ベーシックインカムで8万円という金額では生活が苦しくなります

現在の年金(国民年金・厚生年金などすべて)の平均額は14万円。今の高齢者にとっては、とても受け入れられない施策でしょうね。

福祉水準の低下

ここでいう福祉は、障害年金一部の医療保障の制度、そして生活保護。生活保護は間違いなく廃止になります。そして、これらの福祉水準は場合によっては低下する可能性が高いです。失業という概念も無くなりますから、失業保険も無くなります

公務員を削減しなくてはならなくなるため、福祉へのきめ細かなサービスはかなり低下すると考えられます。

労働意欲の低下

もっとも懸念されるのが、この労働意欲の問題です。働かなくても8万円もらえるのですから、働かない人はとても増える可能性が高いでしょう。安いアパートを探し、最低限の生活なら、なんとか生きていけますよね。

海外からの移住者の増加

日本円で8万円は、他国ではとてつもなく高額な収入です。ベーシックインカムの導入をなかなか実践できない各国の一つの大きな不安要素の一つが移民問題なのです。現在、世界的に移民政策を取り入れた国が、大きな社会問題に繋がっている事情があります。

大人数の移民の流入を禁止することは、人権問題が発生します。各国で移民問題による大きな事件が発生していることがニュースになっています。

ベーシックインカムの財源は?

ここは最大の疑問だと思います。経済構造を細かく説明することは難しいので省きますが、結論から言うと、日本の現状の国家財政でも、かなり実現可能という試算もあります

ただし、財源確保には以下の不可欠な条件が発生します。

  • 所得税がとても高くなる(40%くらい)
  • 行政の構造改革が必須(既得権益類)
  • 労働意欲を低下させてはならない

ベーシックインカムで所得税が高くなることから、働くのが馬鹿らしく感じるかもしれません。しかし、それは、今の労働が「生きるための生活費を稼ぐ」ことが大前提になっているからです。

生きることを保証されている環境下で、「贅沢したいから働く」「やりたいことがあるから働く」という意識を多くの国民が維持しなくては成立しません。それも、就労可能な人は年齢を問わず労働意欲を持つことが必須になります。

所得税が高額になったとしても、ベーシックインカムで補てんされている金額を考えると、現在、世帯年収が600万円くらいまでの家庭では、むしろベーシックインカム導入で所得が上がる可能性があるという試算もあります。

しかし、もっとも損をするのは、独身の高所得者。所得が高い独り暮らしの独身者は、とても馬鹿らしく感じる可能性が高いですね。

未来を考えると真剣に導入を検討すべき施策の一つ

日本の超高齢化問題を解決するには、いつか年金制度を撤廃させなくてはならない可能性があります。

そもそも、現在46歳の筆者は年金が支給されるのは70歳である可能性が高いですし、24年後にすでに年金が破綻している可能性もあります。つまり、筆者の世代以降の人は、いずれにせよ、高齢者になっても働いていなくてはならないわけです。

さらにその先の未来を見据えると、少子化に歯止めをかけなくては、この国の存亡さえ危うい状況です。

結婚する人を増やし子供を産み育てることによるメリットと安定をもたらす必要があるのです。制度が変わるので、結婚と言う仕組みも不要かもしれません。一緒に暮らす人が多いことが、安定した生活の維持となるわけです。

まとめ

筆者は、(超)長期的に見ればベーシックインカム的な制度の導入賛成派です。

子育てに対する不安を無くし、生活のための労働ではなく、生きる上で楽しむための労働という概念が作り上げられていけば、実は、定年なんて必要なくなるかもしれないし、過労による精神疾患や自殺も減ります

嫌な会社もすぐに辞められます。好きな仕事と良い職場環境を選び働くことが可能になるし、おそらく、クリエイティブな仕事をする人が増えるでしょう。

しかし、とてつもない危険性もあります。

日本の行政の構造を変えることが、どれくらい危険か?それは計り知れません。既得権益の撤廃、公務員の削減は、今まで安定していた日本の構造を抜本的に変えることになります。胆略なベーシックインカムの導入は、労働意欲を衰退させ、本当に貧しい国家を未来に残す可能性が高いと考える必要があります。」という、意見もあるので、真剣に考える必要がありますね。

ニート(筆者も半ニートみたいなものです)に嬉しいベーシックインカムですが、残念ながら、すぐに日本がベーシックインカムを導入することは無理でしょう。

ベーシックインカムをできるだけ早く実現してほしい人は、選挙に行きベーシックインカムをマニフェストに加えている政党に投票するのも良いかもしれませんね。

自民党公明党など保守政党は、ベーシックインカム導入には現状は前向きではありません。現与党は、経済発展北朝鮮問題を最優先課題としています。

与党としての責任政党ですから、実現可能である政策を打ち出す必要があるため、マニフェストにベーシックインカムが入るのは、かなり先になるでしょう。もしかしたら、完全に否定的な姿勢を維持するかもしれません。
既得権益=与党と、いう政界のイメージがありますよね?筆者は既得権益の善悪については解りませんが、責任政党として作り上げてきた政治的構造を簡単に変えることは、この国の構造自体を変えることになると考えているはずです。

希望の党は、ベーシックインカム導入に賛成の意見表明をし、マニフェストに加えていますが、財政、ベーシックインカムの内容(支給額や開始時期)などはまだ記載されていません。

格差が極大化する AI(人工知能)時代を念頭に、基礎年金、生活保護、雇用保険等を BI(ベーシックインカム)に置き換えることを検討する。所得税増税と差引きすると、低所得者は給付増、高所得者は負担増となる。

希望の党マニフェストより

最後に、一応、補足しておきます。

世界的に見て、ベーシックインカムに未だ成功している国はありません。(地域的な効果があった例はあります)。聞こえの良い公約は、慎重に内容を考えましょうね