超高齢化社会の現実1 高齢化した世帯と独り暮らしの高齢者

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筆者は現在独身です。また、介護士を経験していたこともあります。そのため、高齢化社会で独居の方々がどのような問題を抱えるのかリアルに見てきましたし、自分の老後も案じることが頻繁にあります。

今現在伴侶がいらっしゃる方も、いつかは独りになるときが来ます。その時のことは考えたくないけど、必ずだれもが当事者になる問題です。

高齢化社会における問題は山積みですが、今日は高齢者がどのように生活しているのか?という実態を調べてみます。

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日本の高齢化の実態

日本が世界の中でも最も高齢化が進んでいる国であることは、みなさんも聞いたことがあると思います。しかし、日本の高齢化どの国も経験したことのない超高齢化社会」なのです。つまり、今までの社会問題と大きく違うのは「解決策」をほかの国から学ぶことができない点なのです。

世界の高齢化率の推移

内閣府 平成26年版高齢化社会白書(全体版)より

先進諸国の高齢化率を比較してみると、日本は1980年代までは比較的下位であったのに、平成17(2005)年には最も高い水準となり、世界のどの国もこれまで経験したことのない高齢社会を迎えました。また、高齢化の速度も、世界に例をみない速度で進行しているのです。

アジア諸国も、今後、急速に高齢化が進み、特に韓国においては、日本を上回るスピードで高齢化が進行します。

さらに、これまで高齢化が進行してきた先進地域に加えて、開発途上地域も、高齢化が急速に進展すると見込まれているのです。すでに高齢化社会は世界的問題となることは周知の事実であり、日本がどのようにこの問題を解決していくのかが世界から注目されているのです。

独り暮らしの高齢者が急増

内閣府 平成26年版高齢化社会白書(全体版)より

65歳以上の高齢者が居る世帯は、平成26(2014)年には2357万2千世帯と、全世帯(5043万1千世帯)の46.7%を占めているのです。

さらに高齢者が居る世帯の中で、昭和55(1980)年では世帯の中で三世代世帯の割合が一番多く全体の半数を占めていましたが、平成26(2014)年では夫婦のみの世帯が一番多く約3割を占め、単独(一人暮らし)世帯と合わせる半数を超えています。

65歳以上の高齢者が増え、高齢者だけで住む世帯がどんどん増えて、子供と一緒に暮らす世帯が減っているのです。独り暮らしもしくは夫婦だけで暮らす高齢者が半数以上。この中で夫婦のうち片方が亡くなると、さらに独り暮らしの高齢者が増えていくのです。

独り暮らしの高齢者が抱える二つの大きな問題

認知症の進行に気づくことができない

独り暮らしの高齢者認知症にかかっても誰も気づくことができません。認知症の初期症状一緒に暮らす家族でも本人でも確信を持つことができないものです。そのため、独り暮らしをしている高齢者が頻繁に地域のコミュニティーや活動に参加しているために元気だと判断して、遠方に離れた子供や親族が安心していたとしても、着々と進む認知症に気が付くことができず大きな問題となってから発覚することがあるのです。

例えば、症状の悪化に伴い、ごみ出しのルールを守れなくなったり、善悪の判断が認識できず大声で騒ぎ、騒音の苦情が発生したりする例もあります。

最悪の場合、犯罪に発展したり、大きな損害を与えてしまうようなケースもあるため、認知症の有無は早期発見が必要ですし、認知症を発症してしまった高齢者の独り暮らしは危険になります。ニュースで認知症が原因とみられる高齢者の交通事故が報道されることも頻回になりました。

テレビの報道や、様々な出版物により高齢者の認知症に対する情報や認識は高まっています。

しかし実態はとても厳しい状況です。厚生労働省の「都市部の高齢化対策の現状(平成25年)」によると、認知症高齢者数は、2010(平成22)年9月末で280万人です。これを単純に計算すると、認知症を持つ独り暮らしの高齢者の数は約88万人です。さらに2025年には、一人暮らしの認知症高齢者は約150万人に増えると予想されているのです。

孤独死が増える

高齢者の独り暮らしを考える上で、孤独死は避けられない大きな問題です。

孤独死の実態を知るうえで、東京都福祉保健局 東京都監察医務院が行った調査結果「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計」を参考すると、東京23区で65歳以上の高齢者が孤独死した数は、2003(平成15)年は1,441人だったのが、2012(平成24)年2,727人と、およそ倍に増加しました。

筆者も含め、これからますます一人で生きなければならない人が高齢化していきます。孤独死はすでに人の最期の在り方として当たり前の存在になってきているのです。

まとめ

筆者は介護士として働いている時に、訪問介護に従事していました。頻繁に介護士が訪問しても、孤独死は避けられないケースを見てきました。また、新聞配達業者さんが自宅で亡くなっている高齢者を発見するケースも何度も聞いています。それでも、訪問介護やデイサービスの利用、毎朝の新聞や牛乳の配達、また、配食サービスの利用は、悲しい事故の予防につながります。

認知症の早期発見のためには、家族がこまめに連絡を取り、安否確認をすることです。

世界に先駆けて迎えた超高齢化社会を悲しい現実ばかりにしないように、多くの人が周囲を見渡して手を取り合う必要があるのです。

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