世界で一番寿命が短い国 平均寿命46歳

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日本の平均寿命は世界一長く、2013年のWHOのデータでは、女性87歳(世界第一位)、男性80歳(世界第六位)、男女平均すると世界第一位の84歳

日本人の寿命が長いのは、医療が進んでいること、清潔好きであること、食生活が良いこと、そして新生児の死亡率が低いことが考えられます。

では、世界で一番平均寿命が短い国を知っていますか?

今日は、世界で一番平均寿命の短い国、シエラレオネをご紹介します。

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平均寿命が46歳のシエラレオネ

シエラレオネは西アフリカにある国です。大西洋に面し、国の面積は北海道を少し小さくした程度。小さな国です。

シエラレオネの平均寿命が短くなったのはいくつかの要因があります。

悲惨な内戦

シエラレオネの平均寿命がとても短いのは、長い国内紛争が原因です。その国内紛争はひどく残虐なもので、今でも多くの傷跡を残しています。

後でシエラレオネの歴史を紹介しますが、1991年から軍事政権の腐敗を非難して始まったRUF(革命統一戦線)のゲリラ闘争は大規模な内戦へ発展しました。そして、反乱軍によって、人類史上、見たことも聞いたこともないほどの残酷な人権侵害が行われたようです。

人々の腕を切る、目をえぐる、子どもを誘拐して少年には麻薬を与えて人殺しを強要し、少女は誘拐されレイプの対象となりました。子供を引き渡さない母親たちには容赦なく刃物が付き付けられ、腕や足が切断されました。この内戦は2001年まで10年間続いたのです。

ダイヤモンドがもたらす悲劇

シエラレオネはダイヤモンドの原石が豊富に採掘される国です。しかし、このダイヤモンドがほとんど密輸されてしまいます。ダイヤモンドの採掘権は内戦をさらに悪化させました。

内戦が終わった今も、子供たちの多くはダイヤモンドの採掘現場で働いています。一日の報酬はご飯1杯だけ。そのために、ダイヤモンドの採掘現場で働き、学校に通うこともできないのです。

進まぬインフラ整備

シエラレオネで水や電気が整う環境で生活できる人は、国民の1割程度。それ以外の人たちは、とても貧しい暮らしを強いられています。

トタン屋根の粗末な家に、水は川の濁水を使っています。衛生環境が非常に悪いため、すぐに病気が蔓延します。

シエラレオネで生まれた子供たちは、最新の情報でも、5歳まで生きられる子は4人に一人。医療も足りていませんし、栄養も足りていません。

エボラ出血熱の蔓延

シエラレオネはエボラ出血熱でも多くの死者と感染者が出てしまいました。エボラ出血熱で多くの人が亡くなったことで、シエラレオネの医療体制の問題が浮き彫りになりました。

看護師の数は国民1万人に対して一人。日本は国民の85人に一人の看護師がおり、それでも看護師や医師が不足している!と問題になっているのですから、シエラレオネがいかに医療に大きな問題を抱えているか、いえ、むしろ、国民にとって医療が存在していないか?がわかると思います。

シエラレオネの歴史

1447年にポルトガルの探検家アルヴァロ・フェルナンデスがシエラレオネの地に停泊し、その存在が歴史に名を残すことになりました。

16世紀から19世紀前半は、シエラレオネでたびたび奴隷狩りが行われ、欧米の奴隷狩りの拠点として沿岸部にイギリスの小規模な城塞ができました。

18世紀後半に、イギリスで奴隷廃止運動が盛んになり、解放された奴隷の定住地を作る必要がありました。シエラレオネは解放された奴隷たちがどんどん移住し、フリータウンが首都となりました。

1808年からイギリス王室の支配下の植民地となり、1961年にイギリス連邦の一員として独立します。

その後、1990年から、隣国のリベリアの国民愛国戦線(NPFL)の支援を受けた統一革命背戦線(RUF)が武装蜂起し、悲惨なシエラレオネ内戦が勃発します。RUFの指導者はアハメド・フォディ・サンコー。

1999年には国際連合シエラレオネ派遣団が派遣されるものの、2000年5月にこの派遣団500名がRUFに人質に取られてしまいます。

この後、サンコーがフリータウン市民たちにより捉えられ、イギリスの軍事介入により、RUFは弱体化し、2002年3月にようやくこの悲惨な内戦が終わります。

まとめ

シエラレオネの平均寿命がとても短いのは、悲しい内戦と進まぬ教育やインフラ整備が原因です。悲惨な内戦が終わり、まだ15年しか経過していないため、多くの国民が身体と心に大きな傷を負ったままです。

そして、シエラレオネに住む多くの人の祖先は、悲しい奴隷制度の経験者なのです。

私たち日本人には想像もつかないような貧困や苦悩の中で、強く逞しく生きる人たちがいて、子供たちは教育も受けられずに、泥にまみれて一日中ダイヤの原石を掘る仕事に従事していることを忘れてはならないと思います。

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